流行の発酵食品
今流行の発酵食品、我が家でもチョットしたブームになっています。そんな折に出合った本「発酵道」。発酵食品がいかに健康に良いかが書かれているのかと思いきや、サブタイトルには
酒蔵の微生物が教えてくれた「人間の生き方」
帯には、
「発酵道」は、微生物の生き方を通して人間の本当の生き方はどうあるべきかを説いた、とてもおもしろく、ためになる本です
とありました。
この本をトピックスで扱おうと決めて読んだのですが、中身を私の言葉(表現)で伝えることは難しい、そんな偉そうなことはできないと思いました。
「発酵場」そこは共生の世界
新しい知識と共に心に刺さるものが沢山ある本でした。多種多様な微生物が共生し、あるいは順次交代して働き発酵の場(発酵場)を作る。その場でのみ〝百薬の長〟と呼ばれる健康に良い酒ができる。残念ながら、市販されているほとんどのお酒は、蔵元の発酵場に外的要素(添加物)を加えて生産性を向上させたもので健康に悪いもののようです。
この本の著者は自然酒蔵元「寺田本家」23代目当主、寺田啓佐さん。寺田さんが造った発芽玄米酒「むすひ」(“むすび” と読む)を注文し、楽しみに待っているところです。
「むすび」とは仏教用語で、すべての現象は因縁によって生じ、つながり、変化し、消滅しますが、この因縁や縁を「むすび」と表現しており、正にこのお酒の造りを象徴しています。

300年続く蔵に引き継がれている酵母菌、その発酵場で玄米から醸成される味はどのようなものなのでしょうか。健康に良いことは間違いないようですが。
こちらの写真は、華やかですが可愛いバラ、散歩道で見つけました。
調べてみると「安曇野」と呼ばれる品種でした。小輪の一重の花ですが、花付きがよく房のようになるので見応えがあります。香りもありました。
植物にとっての場、土壌の中はバクテリアによる発酵、ミミズによる土壌改良、地上では虫や風による花粉交配など、ここにも「共生の世界」があります。
寺田さんは「人間も微生物のように、発酵しながら生きれば、争わなくても生かされる」「発酵すれば腐らない」と、述べておられます。
(私が伝えられないもの、興味を持たれた方は、この本をお読みください)