「むすひ」を試飲
前回のトピックスに書いた発芽玄米酒「むすひ」がクール宅急便で到着、味わいました。実は、味わうまでが大変、注意書きは良く読んで臨んだのですが、実際に吹き出す様は想像以上でした。吹き溢れをどんぶりで受けるようにして開けるのが良いです。瓶を綺麗にしておけば、溢れた酒もどんぶりで頂ける。
さてそのお味は、私にとって「癖になりそう」です。
生命溢れる玄米を発芽させ醸した寺田本家オリジナルのお酒です。乳酸発酵の酸味が強く、糠漬けのような独特の香りが特徴で、飲むとやみつきになるという方が多い不思議なお酒です。酵母が生きていて日々味わいは変化したします。自然発酵でできたそのままを一切手を加えず瓶詰めしお届けするため一本一本味わいは異なります。
ラベルに書かれている文ですが、正にこの通り! 一日おいて翌日飲むと、味わいの変化に気づきます。私は、開けたての方が好きかな。これからいろいろ試します。このお酒、手についてもベトベトしません。
産霊(むすひ・むすび)
前回トピックスの中で「むすび」は仏教用語で云々と書きました。その後、こんな記述も見つけました。「むすび」の語源は、日本神話に登場する「産霊(むすひ・むすび)」という言葉に由来し、「ムス(産)」は「生み出す」、「ヒ(霊)」は「神霊の神秘的な働き」という意味を持つため「結びつくことによって神霊の力が生み出される」という解釈がされると。
何れにしても「結びつく」は、奥深い思想に関連していると感じたとき、
このHPに載せている「智玄が考えていること」「キーワードは違い」の3つ目「違いと違いを結ぶ」を思い出しました。違いを結ぶのは、新たな創造なのですね。
また、自分の子どもを「息子(ムスコ)」「娘(ムスメ)」と呼びますが、実はこちらの言葉もムスヒ(産霊)から生じており、「息子」は「むすびひこ」、「娘」は「むすびひめ」という言葉の略称だそうです、新たな知識を得ました。
ご縁(むすび)が続いて

10年前にご縁(むすび)を頂いて始まり続いている小学校(5年生、6年生)の授業ですが、中学校でも継続できないか、という話が起こっています。自然発酵が起こっている感じで、とても嬉しいです。
子どもの自殺を防ぐという目的を持ち、コミュニケーションを切り口に始まった授業です。コミュニケーションの目的は「違いを知ること」。それを前提にした授業展開(=みんなちがってみんないい)を行っているのですが、そんな折に出合ったこの本、その帯には、
子どもの自殺者数が過去最多というニュースなどを聞くと、胸が痛い。いよいよ待ったなしで、「社会を良くしようとして、悪くなっていないか?」と問い、再考すべきときがきたと身が引き締まる。
とありました。
そのベースが「無自覚な能力主義と特権性」にあると論じています。人が無意識の内に行っている「有能性の証明」、私はコーチとしてこれを強く戒めてきました。通じるものを感じました。
そして、「生き合えばいいだけなのに、生き抜くことに(=競争社会)を決して止めない人たち」と表現しています。こちらは前回トピックスの「発酵場」に通じるものを感じます。
「自分」を生きろ!
その転機は、今ここ。 私自身の在り方を問われた本です。