自己との対話

▲ 「森の語らい」(名嘉睦稔 作、部分)

「語らい」

その作品に惹かれ、長年使い続けている睦稔さんのカレンダー、6月を剥がす段になって気づきました、一月間見ていた画は「森の語らい」。
「語らい」は、単なる会話や話すことよりも、より親密な関係性の中で心を開いて話す様子を意図した表現ですね。
コーチングの “対等でお互いを尊重し合う関係” とは意味合いが少し違うように感じます。
今回は「コミュニケーション」を切り口に、コーチングの本質を考えました。

自己との対話

よく言われているコーチングの原則の中に「コーチングは双方向コミュニケーション」との表現があります。
私は〝コーチングは自分を知る〟ことから始まる。そのためにコーチは
〝クライアントが「自己との対話」を始めるためのコミュニケーション〟
の環境を作ると表現しています。
「人(他者)を通してのみ自分を知ることができる」と思っています。
この「人(他者)」役を担うのがコーチです。

違いを結ぶ対話

自分を知ったクライアントさんは、自分が持つ課題の多くが「他者との違い」に因って拡大していることに気づきます。課題は関係性の中にあるのです。
「違い」を持った関係性は、解消させるものでは無く、違いと違いを結ぶことで、新たな価値を創造するものとして捉える。
このプロセスをコーチするのは楽しいことです、コーチの喜びです。

椿の実

こちらの写真、街中で見つけたものです。赤みの強い茶色、艶やかに光って目に飛び込んできました。
調べると「椿の実」、もう少し追っかけると「油茶の実」と出てきました。

この過程で学んだのは、我々が飲んでいる「お茶」は「椿の葉っぱ」であること、チョト短絡的に言い過ぎですが。
「へ~っ、そうだったのか、お茶と椿は同じ仲間なんだ」。
それぞれは、全く違うものとして良く知っていました。これからは見る目が変わりますね。

「違いを結ぶ」観点で見ていたものが、実は「同じルーツであった」「根っこは同じ」との観点も必要だと思いました。