対話とは
近年、コーチングでは「質問する人と答える人」ではなく「問いを置いて対話する」という表現が使われます。コーチとクライアントは全く対等なパートナーであるとの基本に基づいています。
「対話」とは何か? これを学ぶため(株)コーチ・エィが主催する勉強会に参加しました。
コーチングの場における「会話」と「対話」を定義することで意味合いが明確になりました。
「会話」は、異なる人同士が互いに話をすることで、互いの共通項を見つけ、安心感を醸成することを主目的としたコミュニケーション。
「対話」は、異なる経験や解釈、価値観を持つ人同士が、互いの違いを顕在化させながら、新しい意味、理解、解釈を共に作り出すコミュニケーション。
私たちコーチがクライアントとの間で行う「対話」は、お互いの違いを起点に、新たな意味や価値を共に創造する双方向の営みなのですが、その「違い」は、各自が持つ「主観」による「価値観」に基づいているので実践が難しいのです。
主観を伝える
主観を他者に表出する時には(出しても良いのだろうかと)不安や葛藤が伴う事もあります。それを明確に言語化できる前に表出してしまうこともあります。
なので、その場には「相手に〝違う〟と思われても大丈夫」という心理的安全性が築かれている必要があります。
違いが顕在化した時に起こる反応「闘争/逃走(戦うか逃げるか)」、とは異なる対応法「新しい視点を得るチャンスである」から「対話」が生まれるのです。
クライアントの発言を受けて、コーチ自身も問いに向き合い、自身の視点も表現する。「問いの中に一緒に留まり正解を持たずに、共に探求する」、難しそうですねぇ、意識改革が必要です。

コーチは、クライアントの話を聞いて興味を持ったこと、違いを感じたこと、驚いたことなどを率直に相手に伝え、さらに新たな問いかけを行います。
共に、お互いに、新しい意味や視点を探索していくのです。
「問い」を間に置いた対話では、直線的に答えに行き着くわけではなく、二人が一緒になって考えを巡らせるプロセスを踏むことで、クライアントの能力や可能性を最大化できるとの考え方、クライアントの成長のためです。(結果としてコーチも成長できる、良い仕事です)
散歩道の、お堂の横の河津桜が満開でした。それぞれが異なる物語を持って存在していますが、二つが並ぶと新しい物語を語れそうですね。


