マンションの大規模修繕
今年、私の住むマンションは、大規模修繕実施年に当りご覧の通り足場とネットに覆われました。これに先立ちベランダにあるものは、エアコンの室外機以外全て撤去せねばならず、植木鉢や使い古しの土の入ったプランター、その他諸々ゴミ置き場になっており、結構大変な作業でした。
ベランダを空っぽにするリセットスイッチがあれば楽なのですがね。
「リセット」は物事を初期状態に戻すことですね、とすると
「リニューアル」は? 辞書には、“古くなったものを更新・改装・再開発すること”とあります。大規模修繕は、リニューアルですね。
昼間は聞き慣れない外国語が飛び交い(作業者の多くが外国人)、夜中は防犯のために配布された補助キーも付けて窓を二重にロックし、同じ家に住んでいるのに環境が随分変わりました。
80のゼロ歳児
この言葉「80のゼロ歳児」は、つい最近、人生の最終ステージに向かう自分を考え直していたときに浮かんだものです。
80歳になったら「リセット」しようと思ったのです。そんなことを思っていると、次の二つがシンクロしてきました。

一つ目は「18=80(エイティーン エイティ)」
80歳老婆、18歳に若返る! 今ひとたび、生き直せるなら何したい?
今年もまた一つ歳をとる、すべての人へ~優しく、厳しく、ちょっと不思議な“老い”のお話、岩渕竜子さんのハートフル・リスタート・ヒューマンドラマです。
二つ目は『ファーブル昆虫記』の細密な挿画で有名な画家、熊田千佳慕(くまだちかぼ)さんの言葉。
熊田さんが「ファーブル昆虫記の挿画を手掛けたい!」という念願を叶え、初版にこぎつけたのが58歳。
還暦で一旦生まれ変わり、再び幼児の目で自然を見つめ、驚愕し、写し取り始め、イタリアのボローニャ国際絵本原画展に入選し世界で認められたのが70歳。
「70歳代は十代、80歳代は二十代、90歳代はまだ三十代を生きているみたいだ」と。

これらのシンクロは、私が使った「人生の最終ステージ」という表現を揺さぶりました。
散歩道で見つけた(よそのお宅の)フェンスに絡む果実の写真、今回のテーマとは無関係です。
私が子どもの頃は、道端で見つけた食べられるものは、熟し頃を見計らい、見つからないように口に放り込む技を身に付けていたものですが、今どきの子どもは(大人も)、野生のものを口に入れる、食料にする技は無くなっていますね。“行ってはいけないこと”として教えられているのです。
住まいの「リニューアル」に絡めて、自分自身の「リニューアル」を考えてみます。


