霊廟の彫刻に

▲ 龍雲寺・信玄公霊廟正面上部の木彫

信玄公の霊廟

武田信玄が信濃路に出兵する際は必ず詣で戦勝祈願をしたといわれる長野県佐久市の龍雲寺。そこに付随する信玄公霊廟(れいびょう)を訪ねました。
霊廟正面の欄間にあたる部分(欄間と呼んで良いのか分かりませんが)、そこに見つけた木彫が上の写真です。

信玄公霊廟

中央に、馬上から大太刀を振り下ろそうとする武士、その右には槍を構える武士が続いています。

その向かう先、左部分には地上で軍配を構え彼らに立ち向かう武士の姿があるように見えるのです。そしてその甲にはハッキリと「武田菱」が見えます。

私の目には、二人に追い詰められた信玄最後の姿と映ってしまうのです。信玄は病に倒れたと聞いていますので、もっと違う場面なのでしょうか。霊廟にお参りしながらも、この木彫の意図するものは何なのか?よく分からない、違和感を抱いたまま帰ってきました。

ぴんころ地蔵さん

〝頭なでなで〟よろしく

頭を撫で撫でしてあげると、「元気に長生きし(ぴんぴん)、寝込まず楽に大往生(ころり)したい」という願いを叶えてくださる「ぴんころ地蔵さん」。龍雲寺から車で10分ほど、今年もお参りしました。
「拝んでくれてありがとう」と、微笑みながら頬に右手を添え、愛らしい姿で立っています。

佐久地方は日本でも有数の長寿の里。
中心部を流れる千曲川には、アユやハヤなどたくさんの魚が棲み、水田では佐久鯉の養殖が盛んです。海のない佐久地方にあって、豊富な川魚は大切なタンパク源であり、肥沃な大地から採れる野菜や果実、山菜など自然の恵みは健康長寿の秘訣であると言われてます。

蓼科牛と鯉こく

実は今回の旅、蓼科牛のすき焼き(写真中央部上)と、鯉こく(写真左)をいただくことを目的にした、マイ温泉訪問。

6~7月、過去に例を見ないほど仕事が立て込み、少々疲れ気味でした。しかしながら頑張りました。そのご褒美でした。

帰路、関越自動車道の上里サービスエリアに立ち寄りました。この近辺、熊谷~伊勢崎は公式記録で39度超えの日本一暑い場所、駐車場は40度を優に超える灼熱地獄。しなくても良い体験を、新しい体験を一つ増やしました。

折しも27日、国連の事務総長が、〝今年7月が観測史上最も暑い月となる見通しとなったことは、地球温暖化の時代から「地球灼熱(しゃくねつ)化の時代」に入ったことを示している〟と警告していました。