行動が起こるためには

▲ JCA埼玉チャプター4月定例セミナーのオープニング

「思い」が「行動」に変容した瞬間

これは日本コーチ協会埼玉チャプターで行われた定例セミナーのタイトルです。
講師は、NPO法人ReMind代表理事の河合麻美さん。4人のお子さんを育てながら病院勤めの理学療法士からNPO法人設立までの軌跡を振り返り、そのパワーの源を語ってくれました。

話の中で出てきた言葉で、私に印象深く残った言葉
「孤育て(こそだて)」「育自(いくじ)」
この意味、何を言おうとしているか、あなたにも想像がつくと思います。
河合さんは、この課題を乗り越えるために「無いのなら作ろう」「気付いたらやろう」の精神を発揮し行動してきたのです、素晴らしい人です。

感じて動く

〝感情が動く(心が動く)のが「感動」〟で〝行いが動くのが「行動」〟と読むことが出来ますが、これは繫がっていて〝感情が動くから行うが動く〟「感情が行動を動かしている」のだと思います。コーチが持つ原則の一つに「人は正論では動かない」があります。人は感情で動く生き物なのです。

大好きな、相田みつをさんの書

で「感動」とは何なのでしょう?その根源は? 感動を引き起こす基は何なのだろうか?

過去の体験には無い、それを越える事象との出会いで、興奮し心身が揺れ動かされる。
「未知との出会い」
私にとって感動の根源はこう表現できるかも知れません。

コーチは「私は知らない」からスタート

その昔「コーチは『私は知らない』からコーチングをスタートさせ、コンサルタントは、『分かった』からスタートさせて最適解を提示するのだ」と教わり、その本質的な違が腑に落ちました。
後で知ったことで、勝手に結びつけたのですが、この言葉「私は知らない」は、ポーランドのノーベル文学賞受賞者ヴィスワヴァ・シンボルスカという詩人の言葉にもあるそうです。
同じ事は二度と起こらない「太陽の下で、すべては新しい」。毎回新しいことが起こり、それの発見が感動なのだと。
「知らない」と思えること、「知らない」と言える事はとても大切ですね。
経験の積み重ね、知識を増やしていくことも大切ですが、その「経験が邪魔」することも多いのです、感動を得るためには。
以前、コーチのエンジンは「好奇心」と書きましたが、

コーチは「感動を起こす人」でもあるのですね。

心理学では感動体験の効果を、
「動機付け」「認知的枠組みの更新」「他者志向・対人受容」
としているそうですが、正にクライアントが行動変容を起こす要因になっています。