「人」と「旅」

▲ 地球上を席巻したホモ・サピエンス

「人」が地球上に広がったのは

今から20万年~30万年前にアフリカで進化した私たち「人」、ホモ・サピエンスという動物は、その後アフリカを出て、アジア、ヨーロッパ、オーストラリアまで。シベリアからベーリング海峡を渡り、北アメリカ大陸に進出し、そこから南下して南アメリカの最南端まで行く。アジアから海に進出し、太平洋の島々に拡散する。それが数万年の間に成し遂げられたのです。

なぜ「人」は、これほど多様な環境に住めるのか? 自身の肉体的な大きな変化を伴わずに・・・。それは、智慧(コミュニケーションや道具)を使うことで環境に適応できたからでしょう。

でも、そもそもなぜ「人」は、先へ先へと未知の世界に向かって旅したのだろう? 大きな危険を冒しながら・・・。それは、人が根源的に持っている好奇心・探究心に依るものだと思うのです。人類学者も「移動こそが人を特徴付けるものだ」と言っています。

コロナ禍、私にとっての「旅」を考えた

こんなこと(上記)を考えたのは「まん延防止措置」明けを予想した時、やたら旅行に出かけたくなる自分を感じたからです。

私にとって「旅」って何なのだろう? 学生時代は「旅=山歩き」でした。社会人になってからは「出張」が、独立してからは「地方研修と温泉」がやたら嬉しい仕事になりました。

コーチングを学んで「コーチのエンジンは好奇心と探究心」だと教わりました。マイコーチからは「学習欲(私の上位にあるストレングスファインダーの資質)」の強い人は旅行が好きと言われました。
これは、自分の行動(旅行に出かける)を正当化するための言い訳では無く、「人(ホモ・サピエンス)の性(さが)」なのだ、と言いたいですね (^0^)。

50年前、アラスカ鉄道の旅

こちらの写真は50年前、新婚旅行でアラスカに出かけたときのものを引っ張り出しました。
日本の景色とは違うものを見たかった。育った環境の枠組みを外し、新しい視点を与えてくれるのが「旅」なのだと思いたいのです。

ある経営者は「創造性は移動距離に比例する」と言っており、「旅と創造性には強い相関がある」とも聞きました。新しい視点なのです、旅が与えてくれるのは。

「発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目を持つことなのだ」これはフランスの作家、マルセル・プルーストの言葉です。

だから?
まん防明けの今後、「旅行します」そして「新しい視点を増やします」。
既知の概念や価値観を見直すために。