カルチャー・マップ

▲ 多様性を理解するために

異文化マネジメント

語学力より不可欠なもの
異文化マネジメントの第一人者による画期的フレームワーク
「カルチャー・マップ」

これは、エリン・メイヤー(Erin Meyer)著、“異文化理解力(The Culture Map)”という本(英知出版)の帯に書かれた言葉。
グローバルビジネスが多国間に広がる中、「異文化を理解する力」すなわち、
・相手の発言や行動の真意を理解すること
・そして、自分の言動を相手がどう捉えているかを理解すること
が必須であることを述べ、
「言動の真意が文化によって全く異なっている」
ことを、マネジメント領域を切り口にした「カルチャー・マップ」で可視化しています。

その切り口は、
1.コミュニケーション;ローコンテクスト vs. ハイコンテクスト
2.評価;直接的なネガティブ・フィードバック vs. 間接的なネガティブフィードバック
3.説得;原理優先 vs. 応用優先
4.リード;平等主義 vs. 階層主義
5.決断;合意志向 vs. トップダウン式
6.信頼;タスクベース vs. 関係ベース
7.見解の相違;対立型 vs. 対立回避型
8.スケジューリング;直線的 vs. 柔軟な時間

私には、外国人のクライアントさんは居ませんが、海外在住や海外企業相手に仕事をされているクライアントさんが居るので、大変興味深く読み、参考になる内容でした。

世代間ギャップも、異文化に近い

コーチとして、人間理解の観点から
「1」のハイ/ローコンテクストや、「6」のタスク/関係性の違いは、よく言われていることで私も学んでいましたが、具体的に国名を上げて上記8つの指標をマッピングしてみると、
「これじゃー、上手く伝わるわけ無いよな~」と感じます。

「今どきの若い者は何を考えているか分からない、宇宙人だ」、何年も前からそんな言葉が聞かれますが、同じ日本文化で育っているはずでも多様性は確実に広がっているのですね。
そこを理解し、体感レベルで落とし込んでいかないとコミュニケーションを専門とするコーチとしては能力不足と感じます。
その能力をアップし、クライアントの経営者の方々にも伝えていかないと。

つい最近、私が「**さんは、コミュニケーション能力が低い」と感じたのは、私の異文化理解力不足かもしれない・・・