コーチングの科学

▲ マーガレット・ムーア氏スライドの1ページ

(株)コーチ・エイが行うウェビナー “グローバル・コーチ・シリーズ” に参加しました。
講師は、バイオテクノロジーの研究者として世界各国で17年活動する中でコーチングの有用性に着目し、初の医療関係者向けのコーチング・トレーニング機関をに創設したマーガレット・ムーアさん。

コーチングの有効性を体験的なものだけでなく、「行動科学」「心理学」「医療」等、科学的な領域(コーチング・サイエンス)から明らかにしようとされており、「コーチングの何が機能しているのか」という研究を行っておられます。その切り口が、医療・ヘルスケア領域でした。

医療現場でのコーチングを実践してきた20年の軌跡

医療(対患者)分野/ヘルスケア領域における新しい手法としてコーチングが認められる為の糖尿病や高血圧症に対する治療効果のエビデンスがあり、癌を乗り越えた患者さんのウェルビーイングにコーチングが有効であるという研究結果もあるそうで、
「医療へのコーチング導入に保険が適応出来るように」
と訴えておられたのが印象的でした。ここまで来ているのか!!

行動におけるコーチングの科学

多くのコーチが体験的に得てきた物を科学的に裏付けした、と言うと身も蓋もありません。この裏付けを元に、より効果の上がるコーチングを考える、コーチングの活用領域を広げる、などを考えねばなりません。

「自己決定理論」より、“自主的なモチベーションを引き出す” を第1ポイントに置いていますが、その時に使われたスライドがとても気に入り、今回のアイキャッチ画像に使わせて貰いました。元々の出所は、Deci,Ryan,(2000). The What and Why of Goal Pursuits. Psychological Inquiry. Vol 11. No.4 227-268 とあります。

「自主性(モチベーション;長所の増加)」と「自信(短所の減少)」を2軸にした分析や、「ポジティブな感情は、思考を広げる」にも興味を引かれました。脳科学的にも、心理的安全性やポジティブな状態が、前頭前野の活動を活発にし、自信を持って行動に移る手助けになると聞いた事があります。
この雛も親鳥も凄いですね!!

“お日さま”に背を向けて

ウェビナー終了後の散歩道、こんな向日葵(ヒマワリ)に出合いました。?ヒマワリってお日さまに向かって咲くのでは無かったの?

「向日葵」;日に向かう葵(アオイ)ですよね。「葵」、草冠の下にある「癸」は太陽で方位を知るための器具のことを表しており、「太陽の方向に向かって成長する植物」を「葵」の文字で表現しているそうなのですが、ほとんどの植物はそうでしょう!そうですよね!!「向日性」と小学校で習いました。

まっ、何れにしても、ヒマワリの「花」(花の部分)が、お日さまを追いかけるのは「間違い」だということです。「つぼみ」は日に向かうそうです。
追いかけて欲しいな~ 大人になっても、自主的に!