オンラインで伝わるもの

▲ コミュニケーションのチャネル

コミュニケーションのチャネル

上のアイキャッチ画像は、私が行ってきたコーチングやコミュニケーション研修で長く使ってきているものです。
なので、人と人が直に対面する状況設定がほとんどでした。
新型コロナウィルス禍が治まっても、社会は元の形には戻らない「ニュー・ノーマル」の中で、「人間関係づくり」はどういう形になるのでしょうか。

IQ(Intelligence Quotient;知能指数)チャネルは、人間が「言葉」を使うようになって発達させ「理屈脳でのつながり」を作ってきたものです。
一方、EQ(Emotional Intelligence Quotient;心の知能指数)チャネルは、「五感」を通した「身体感覚でのつながり」を作るもので、生き物として共有してきたものと考えています。

私の研修では、ビジネス上でも「EQチャネルが重要である」を訴えてきました。Googleが見つけ有名になった「成果の出るチームの共通点」の一つ「心理的安全性」は、このEQチャネルで行われるものです。
「オンライン」で「EQチャネル」は機能するのでしょうか、大きな課題を抱えました。

信頼関係構築に必要な要素は

“オンライン飲み会” は楽しいよ、やってみると人間関係深まるよ、意外と良いもんだ、と言う声を多く聞きます。私も、そう言っています。
これは、オンラインでも人間関係を作れると言うことなのでしょうか。

ここでは「人間関係」を「信頼関係」作り出すものという意味で使っていますが、「人間関係が“深まる”」と「人間関係を“作れる”」には違いがありますね。

“オンライン飲み会” が楽しいのは「そこまでに築き上げてきた信頼関係のベースがあっての深化」と解釈すれば、前提に「直に会う」要素があっての事と言えます。
「オンライン」が「ニュー・ノーマル」の一つの形になるためには「直に会う」を蔑ろにしてはいけない事になります。

「オンライン」だけでは信頼できない

霊長類学者・人類学者である山極壽一京都大学総長によれば、言葉を持った人間が共有しにくい感覚「触覚」「嗅覚」「味覚」が、霊長類にとって信頼関係構築に最も大事なものである、とのことです。驚き!

人間は言葉により、身体は離れていても脳でつながる装置を沢山作ってきましたが、それは安易に「つながった」と錯覚するだけで、実際には信頼関係は担保できていない状況なのだそうです。

う~ん、納得ですね、私は。
それを認めた上で「で? どうする?」これがセルフコーチングの問い。

上のアイキャッチ画像の論理と感情の重なった部分、この重なりを大きくすれば良いのか、言葉を持つことで大きく進化した人間が新たに越えるべき変化を求められている感じがあります。

カタツムリの子どもたち

こんなことを考えて散歩している時、草むらに小さいカタツムリが沢山群がっている光景を見つけました。

「群がっている」だけで「チーム」ではなく、「オンライン」ではなく「インライン」ですね。