便利だから使いなさい

▲ お腹が空けば食べる、満腹になれば眠る(孫の、iPadによる作品)

企業研修で考えたこと

企業内で行っている「コーチング研修」のフォローに入ることになりました。
企業が行う研修は、人事や教育担当部署が一生懸命考え、必要なものを選りすぐって階層別に設計するものです。なので「皆さん、真剣に取り組んで学んでください!」となります。当たり前の事です。人材育成は組織の根幹ですから。

「情報を集め、調べ、考え」た担当者と、皆さんに必要な研修ですからと「集められた」受講者の意識にギャップがあるのは当然です。意識高い系の受講者は、自ら積極的な「参加者」に変化していきますが、意識低い系の受講者は、受け身の受講者として研修期間を過ごします。

今回のフォロー研修では、後者「受け身の受講者」を「参加者」に変えることに大きな意味があります。

自ら動くために必要なもの

今回のアイキャッチ画像(上の画像)、ホッコリさせてくれるでしょ、この緊急事態ですが。Stay Homeの孫(NewYork在住)が iPad で描いたものです。
大好きな(はずの)じじ・ばばとのFace Time(テレビ電話)ですが、「今、絵を描いているから」と言って画面に現れてくれません。子どもは正直。今やりたいことをやる。

欲しいものを取りに行く、大人も同じはず。自ら動くためには、
安全安心/興味関心/楽しさ/利益がありそう(自分のためになりそう)、・・・が必要です。
子どもと異なるのは「忖度(そんたく)」「“安全”を確保するために研修に参加」、この辺りですかね。

これら必要条件を満たしたフォロー研修を行うことが私の役目。これは、私の強みを活かすことが出来る領域。
アイスブレイクからの場づくり、コーチングマインドに軸足を置いてコーチングスキルを見せる、私自身がやってみせること。

「便利なツール」「効果がある手法」だからこれを使いなさい、と言ってもなかなか使わない人も多い。
「人は正論では動かない」のです。

便利なものは無いの?

マルチから芽を出す里芋

話題は変わりますが、散歩道で気になっていたこと。
里芋畑で見かける畝の表面をシートで覆う「マルチ栽培」ですが、里芋の芽はマルチシートを「突き破って」出てきているように見えます、この写真では。

別の畑では、刃物で切り裂いたような跡が見られるのですが、毎日畑を見回って発芽状況を観察し、一つ一つ切り開く作業って凄く大変だと思うのです。
発芽時特有のガスがあって、それに反応してマルチが自動的に破ける、そんな製品はないのかな? もしかしてこの写真の製品はそれではなかろうか?

昨日の散歩中、夕方にも関わらず畑におられた方に聞いたところ、「朝、来てみてご覧、手作業でやってるから」と。正に、卵が孵化する時に親鳥が殻を破ってあげる「啐啄同機(さいたくどうき)」と同じですね。
う~ん、愛情を感じますが、便利なマルチはないのか、あっても価格が高くて「便利だから使いなさい」にならないのか。

自ら突き抜けている

<後日、別の畑で>
こちらの畑の里芋は、人の手助け無く突き抜けて芽を伸ばしていました。こういうマルチもあるのでしょうか。色々な機能を持ったマルチ、それぞれに「メリット/デメリット」があるのでしょう、私は知らないけれど・・・。

これは、コーチにとって重要なスタンスです。「私は知らない、何があるのだろう、・・・」この興味関心、好奇心、探究心がコーチのエンジン!
ちなみにコンサルタントは、「分かった」から出発します。