ラムセス大王展

ラムセス大王展~ラムセス2世が豊洲に降臨中~

エジプト史上最強のファラオが来日!

7月にTV朝日系の番組「博士ちゃん」で放映された『ラムセス2世SP』を見て、心に残っていました。
ラムセス2世はエジプトが最も栄えたと言われる時代を統治した、エジプト史上「最強のファラオ(国王)」と言われています。エジプトを最も長く治世し、歴史上初めて敵国との間で和平を協定し、アブシンベル神殿をはじめとする多くの巨大建築物をつくり、100人以上の子供をもうけ、その時代に人を超えた「神」として崇められた「大王」だと、博士ちゃんに教えてもらいました。

金箔が施された木製マスク

この大王展が今、東京豊洲で行われているのです、行ってきました。東京で古代エジプトの絶頂期、3000年以上前につくられたの芸術品に出会うことができたのです。

こちらの写真はアメンエムオペト王の棺から出土した金箔が施された木製マスクですが、最高の状態で管理・保存されていたのでしょう、触れるほど近く目の前で鑑賞してもとても美しいです。

トップ画像(アイキャッチ画像)は、ラムセス2世の巨像の上部。この石灰岩の巨像は、両手にメケス(パピルスの巻物を入れるための書類ケース)を握りしめて立つラムセス2世を表しており、ネメス(王のみが着用する縞模様の頭巾)をかぶり、付け髭をたくわえ、プリーツスカートをはくためのベルトには短剣が差し込まれています。この像により、偉大なファラオとしてのラムセス2世のイメージは不朽のものになったそうです。これがエジプト国外で展示されるのはここが初めてなのです。

ラムセス2世の木製棺

ラムセス大王の棺

この古代エジプトの展示品、通常は日本で見る事が叶わない貴重なものばかり。その中で最も貴重で重要な展示品と言われているのが「ラムセス大王の棺」。
〝レバノン杉〟で作られた棺は美しいカーブを描き、その表情から大王の慈悲と強い意志を感じました。

高い芸術的感性と審美眼、それを表現する技術も3000年前の人類から現代人に引き継がれているのだな、と思いました。
人として持ち続けるもの、失いたくないですね・・・
美しいと感じる心

「一生に一度」の展覧会の魅力は折り紙付き!
と謳われているラムセス大王展ですが、ホントそう感じました。180に及ぶ展示品は、どれも興味を引かれるものばかりでした。

ミイラと再現された画像

戦車に乗ったラムセス4世が恐怖におののく敵兵の髪をつかんでいる様子が描かれたオストラコン(文字や絵が描かれた石灰岩の剥片)や、ひざまずき、自分の名前の判じ絵を捧げるラムセス2世像など、きりがありません。

この写真は、流されている動画をスナップショットしたもので、ラムセス2世のミイラと、それから再現した画像です。ミイラそのものの保存状態が驚くほど良好で、そこから生々しさが伝わってきます。この展示会、すべてで写真撮影OKでした。

今回、私が強く受けたのは「つながっている感覚」
その理由は「柔らかさ」かな・・・、木製が醸し出す柔らかな曲線がとても美しいのです。
それと、3000年の時を超えても朽ちること無く、温もりが感じられるのが不思議でなりません。

レバノン杉を調べてみました。「レバノン杉は、中東の山地が原産の常緑針葉樹で、その美しい樹形と芳しい香りで知られ、古代から建材や船材として重用されました。レバノン共和国の国旗にも描かれる国の象徴ですが、伐採と戦火によりその数は激減し、現在ではその原生林は世界遺産にも登録され、厳重に保護されています。」
そういう樹だったのですね。
「大樹」に憧れと畏怖の念を抱く私の大樹レパートリーに「レバノン杉」が加わりました。