恐竜博物館

▲ 動くティラノサウルスがお出迎え

福井県立恐竜博物館

多くの恐竜化石が発見され有名になった福井県、そこに建てられた恐竜を中心とする地質・古生物学博物館「恐竜博物館」に行ってきました。
広大な展示室では、50体もの恐竜骨格をはじめ千数百もの標本、大型復元ジオラマや映像などを見ることが出来ます。
展示室は「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の3つのゾーンから構成されており、「恐竜の世界」はタイムスリップした恐竜に出会える、迫力満点、見て楽しいゾーンでした。

一方、私の興味を強く刺激したのは、生命の誕生から人類までの進化を示した「生命の歴史」ゾーンでした。
海で生まれたバクテリアが「光合成」を行ったことで「酸素」が作られ、海中の環境が一変、多種多様な生物が爆発的に出現。
その酸素が地上に放出されることで、生命が地上に進出する環境が作られ、植物や節足動物、両生類が陸上生活を始めたとのこと。

原始的なクジラ「ドルドン・アトロックス」

その後哺乳類が誕生、その一部は再び生活の場を海に戻っていった。それが上の写真。鋭い歯を持っていますが流線型で後ろ足は痕跡程度に退化、歩かず水中生活に適応した肢体が出来上がっていますね。
最後の最後に現れる「新人類(クロマニヨン人)」は生命38億年の歴史中、最後の20万年しか存在していない。なのに地球環境を一瞬のうちに変えてしまっていますね、考えさせられました。

岩屋の大杉(岩屋観音)

岩屋の大杉

恐竜博物館から車で30分弱の山の中にある「岩屋の大杉」に足を伸ばしました。
生命の歴史から見れば、ホンの極一瞬ですが、樹齢は約500年とのこと。その存在感に圧倒されました、威圧感を感じました。

樹高33メートル、幹回り17メートルで、勝山市の指定天然記念物になっています。
かつて幹は12本あったのですが、その昔ある者が6本を切ったところ、白竜が現れ残りの6本に巻き付いて守ったとのこと。
以来、根元に白竜がすみついているという言い伝えが残っているそうです。
また、杉皮をせんじて飲むと母乳がよく出るともいわれています。