露天風呂・西の横綱

▲ こんな看板が

歴史と自然がある温泉場

山口まで出かけた帰り道、湯原温泉(岡山県真庭市)に立ち寄りました。
ここは自噴する温泉が数多く存在し、古くから人々に利用されて来たそうですが、秀吉の側室「おふくの方」が病になった折、療養に使われたとして歴史に残っています。

皆さん「心得」を守ってゆったりと・・・

とくに旭川の河原に自噴する「砂湯」が有名で、昭和56年に「露天風呂番付」で西の横綱にランクされています。
ちなみに東の横綱は群馬の「宝川温泉」。10年以上前、夫婦で混浴デビューした露天風呂でした。

近くには名瀑が

巨大な鯉が滝登り

宿から車で20~30分離れた山中にある「神庭(かんば)の滝」が一見に値すると教えて頂きました。
高さ110m、幅20mの中国地方随一のスケールを誇る名瀑、「日本の滝百選」にも選ばれています。

断崖絶壁を流れ落ちる滝の豪快さ、白布をまとったようにも見える水しぶきは神秘的な美しさ、と賞賛されています。予想を裏切らなかったですね、美しい滝でした。

滝の中央に突起している岩、落下する水しぶきに逆らってのぼる鯉に似ていることから「鯉岩」と呼ばれているそうです。

オオサンショウウオの生息でも有名

また、この地を流れる旭川は「はんざき」と呼ばれるオオサンショウウオの生息地として有名。印象深かったのは、宿の女将が
「この度の大雨で『うちの子達』が下流にながされて、・・・」
と話された言葉、『うちの子達』なのですね、優しい良い感じを受けました。

縁起の良いヤモリが障子に

その話を伺って部屋に戻ると、障子の裏(部屋の外側)にヤモリが!
これまた「可愛い」感じで張り付いていました。
なぜか私自身、優しい気持ちに満たされました。