今月は目白押し

▲ 寄り合うメジロ

「目白押し」って?

小鳥の「メジロ」が樹上に押し合うように並んでとまるところから「物事が集中してあること」を言うと辞書にあります。昨年1月「梅に鶯、梅に目白、熱海梅園で」というトピックスを書きました。その時「メジロ」を沢山見つけたのですが単独行動でした。どういうときに上に写真のようにくっつき合うのでしょうか。

本題は小鳥の話でなく、今月、私としては珍しく研修や講演のお仕事を沢山頂き、仕事が目白押しでした。それぞれ異なる先からのご依頼なのですが、そこに一貫したテーマは「コミュニケーション」でした。子どもを相手にした/若者を相手にした/部下を相手にした/モンスターを相手にした・・・、お母さん方から企業の管理職の皆さん、困っておられるのです。
コミュニケーションに関する課題が目白押し。

「今時の若者は」の後に続く言葉は?

このような会場でも問いかける

右の写真、大手企業さんの集まりでの講演ですが、ここでの冒頭に私が問いかけた言葉が、標題です。

平昌五輪の若者や、15歳の藤井棋士を思い浮かべれば「凄い!素晴らしい!」でしょう。本当に素晴らしい若者たちです。
しかし、残念なことに多くの大人に浮かぶ言葉は「ネガティブな表現」が多いのです。身近にいる気になる若者、困った若者、あるいはその行動で「今時の若者」を代表させ「一般化」しているのです。ちなみに「今時の若い者は、なっていない」的な表現は、大昔の記録にも残っており、毎世代繰り返し言われ続けているようです。

こんな話を皮切りに、「若者=次世代を託す人」なのですが、彼らを違う人種と感じている「今の大人=あなた」は何をすべきなのか、を考えて頂きました。

私の思いは「違いを認め、違いを活かす」ところにあります。「違い」を価値ある物に昇華させるのがコミュニケーション力だと思っています。残念なことに今時の若者が使う「コミュ力」は、同質化されたグループ内に上手く収まるための会話技術のようです。人と異なる存在になることが怖れなのです。

キーワードは違い