間(あいだ)をつなぐ

▲ 円空作「三十三観音立像<部分>」

自分の役割を顧みると

1月も終わりに近づきましたが、年頭と言える内に「自分の役割」「存在意義」を考えてみました。
これまで行ってきた得意なこと、好きなことは何だったか? そこに共通するものは何か。それは「強み」であったり「価値観に一致するもの」であるはず。

まず浮かんだのが「間(あいだ)をつなぐ」こと。
大学(工学部)教員の頃、難しい理論や法則を、実践(設計)の場で利活用する方法に噛み砕いて教えるのが得意でした。
「あ~、この理論・法則はこういう意味だったのですね、ここで使うのですね。」「こうやって使えば、答えが出るのですね。」こんな調子!
頭の良い人にとっては「当たり前」のようですが・・・、初学者にとっては難解。
頭の良い学者先生と一般の学生さんをつなぐ役目、これは頭の良い人には苦手な領域。

次に浮かんだのがコーチの役割、「知識と行動の間の溝を埋める」。
「知っている、分かっている」を「出来た」に変えることですが、溝を埋めるのも「つなぐ」ことですね。

役割を「心地よく」果たす

20年前のホームページには「コーチングマインドの伝道者」と表記していました。
伝道者も開祖と一般庶民をつなぐ役です。
どうやら私は、「つなぎ役」「かみ砕き役」が好きなようです。
それをこれからの生き方に活かすためには、そこに「意義」を感じ「心地よく」出来ることが必要ですが、そこはクリヤーしていそうです。
これを自分の強みと意識して、これからのコーチ人生に活かしていきます。

今回のキャッチ画像は、江戸時代の修験僧・円空が日本各地の霊山に登り、その途中立ち寄った集落に残した仏像の一つで、生涯に12万体を造像する願を立てたと言われています。現在残っているだけでも、5千体以上あるそうです。
昔の高僧は、理論と実践が一体化されていますね(失礼「現代も」ですかね)。「厳しい修行」に立ち向かう僧は、どのような気持ちなのでしょうか?
私にとって必須の「心地よさ」を「魂の心地よさ」で感じておられるのでしょうか。

この画像は、何故か惹かれるものがあり、8年前より私のパソコンの背景画像に使われ続けています。