松山・道後温泉

▲ 保存修理工事中の道後温泉本館

歴史をつなぐ 未来へのこす

「十年の 汗を道後の 温泉に洗え(正岡子規)」
日本最古の歴史を誇る道後温泉本館に行ってきました。この本館自身は明治27年(1894)神の湯本館棟竣工なので130年近い汗を染みこませています。

道後温泉本館を覆っているテント膜
テント膜が外され始めました

で、今、その歴史的文化財的価値を次代に受け継ぎ、維持保存していくために保存修理工事中(2019年~2024年)です。

朝の散歩中、プロの撮影クルーが何組か居たので、この後何があるのだろうと思いながらも工事中のカラフルなテント膜の前で記念写真を撮りました。

その直後、カメラマンが一斉に動き出しました。カメラの方向を見ると、テント膜の撤去が始まりました、ビックリ。
私は、テント膜全面と映っている最後の観光客になりました!
撮影の邪魔をしなくてヨカッタ・・・。

明治の竣工以来、時代時代の技法を取り入れ、移築や増改築を繰り返し、主に4つの建物が組み合わさった非常に複雑な形態をした建築物で、2019年重要文化財に指定されています。

「いかに古いものを残しながら直していくか」、地震に対する構造補強のための基礎やアンカーから床、壁まで解体して調査・検査し、瓦も一枚一枚すべてチェックして使えるものは全て再利用しているのです。その様子(記録)を後になって、道後温泉ホームページを見て知りました。営業しながらの保存修理工事も日本初の取組だそうです。

圧巻の石垣、松山城

「松山や 秋より高き 天守閣(正岡子規)」
愛媛松山のもう一つのシンボル、松山城にも行きました。

松山城天守

標高132mの勝山山頂に位置し、市中からその天守閣を見る事ができます。山を登り、本丸まで上がってみると、市中から見えるお城のイメージとは異なり、圧巻の石垣で取り囲まれた広大な城構えで驚きました。

松山城の石垣の殆どは、初代城主の加藤嘉明により築かれたそうですが、本丸の高さ17mを超える石垣は壮大で、守りの目的を超えた芸術性も楽しめると言われています。私も正にそれを感じました。

一の門南櫓と三の門南櫓

松山城には、ジグザクに折れ曲がった屏風折の石垣や、迷路のような石垣の重なり、登り石垣などを見ることができます。
今年の旅行「一乗谷」や「今治城」でも石庭や石垣など、石に魅了されています。
石材の成形法により、自然石そのまま/打込ハギ/切込ハギ、石垣の積み方により、乱積み/布積み、石垣の隅(角)部分の算木積み等、随分勉強させてもらいました。石の産地、どこから運んで来るか、これも大きな要素です。

組織開発における人的資本の考え方、多様性と包含も「石垣作り」に似ていますね。均一なブロックにして積み上げるのではなく個性ある石を組み上げていく考え方や手法は全く同じではないでしょうか。