新世界『透明標本』

▲ 狭山市立博物館HPより

隠れた自然の美を可視化

私の散歩コースの一つ「狭山稲荷山公園」にある「狭山市立博物館」で出合った作品展、思わず立ち寄ってしまいました。
透明標本作家の冨田伊織(とみたいおり)さんは、狭山市の出身だそうですが、

ツマリカスベ エイ

そもそも「透明標本」って何? ですよね。立ち寄った理由はそこにあります。
“百聞は一見にしかず” 見て驚きました。美しい。自然の造形美、機能美、・・・
「標本」という言葉とはかけ離れた存在感を持っています。
正に「新世界」、異次元の視座を提供してもらっていると感じました。
蛋白質を酵素で分解して肉質を透明化した上で、硬骨を赤紫、軟骨を青色に染色しているそうです。

タイリクバラ タナゴ

冨田さんは北里大学水産学部在学中に、研究用の透明骨格標本に魅せられ、独自に「作品」制作を開始しましたそうで、その作品は骨格研究の手法をベースとした本物の生物標本でありながら「命」をより身近に感じる「造形作品」としての魅力を感じます。世界でも注目を集めているそうです。
自然が持つ美しさを、こんなところに見いだし浮かび上がらせる富田さんの感性は素晴らしいですね。

同じ公園に嗅覚を刺激する大木が

キンモクセイの大木

先回(9月29日)のトピックスで、キンモクセイの香りと出合ったことを書きました。「黄色つながりで」とも書きました。

この公園の散歩道を選んだ元々の理由は、こちら、公園内に何本か存在する「キンモクセイの大木」を見たかったからです。この大木を知っていたらかです。
ちょうど満開!素晴らしい出会いでした。この写真から想像がつくでしょうか? この大きさ、オレンジ色に包まれた様子が・・・、さらに「香り」付きです。

満開のキンモクセイ

近づいてアップで写したのがこちらの写真です。これが大木全体に広がっているのですから。

自然は綺麗ですね。