ただただ驚く

▲ どのページを開いても引き込まれる

偶然、出会った本ですが

出口治明さんの推薦コメント“「自分の頭で考える」ことの重要性を豪速球で投げつけてくる、希有な本” が目に留まり、そこから出会った「社会心理学講義」。帯の文章(本文からの引用)も衝撃的です。上の画像から読めますかね?
「善悪の基準は我々が信じているほど堅固なものでないことが納得されるでしょう。」と書かれています。

出口さんの推薦文には、
“すべてのビジネスは、人間と人間がつくる社会を対象としている。従って、何よりも先ず、人間とはどういう生き物で、人間がつくる社会とはどういうものか、ということをリアルに認識しなければならない。その意味で本書は最適な1冊である。すべてのビジネスリーダー、あるいはリーダーを志すすべての人に読んで貰いたい。昨年出版された本の中では、ベストのビジネス書の1冊だと考える。”
とあります。

「ビジネス」→「人と人が行う」→「人間理解」と言うことで、社会心理学者小坂井さんが、社会と人間心理の相互作用について探求しています。難しい本です、400ページあります。

難しいのですが!

「はじめに」を読み始めて・・・、これはとても読み続けられそうにないな~、難しい、私にとっては・・・。
で、パラパラとあちらこちらのページを眺めたのです。
その時「驚いた!」のです。
どのページを開いても、そこに書かれている一節に引き込まれるものがある。
どこを見ても、私の好奇心を刺激する文章があり、そこを読み始める事になるのです。
こんな体験は初めてです。

著者や読書家には叱られるかもしれませんが、私にとって新しい読み方。最初から、読み進めるのでなくフォトリーディング的にパラパラめくって、飛び込んできたキーワード部分を読み込む。難しい本をこんな読み方で楽しめるとは!
別の言い方をすれば、全てのページが意味深い内容になっているという、凄い本なのですね。

満開の桜並木の散歩道

なので、私には内容を説明することは出来ませんが、別の書評では、

“著者は、社会心理学は「人間は自由意志に応じた行動をとる」という「常識的」な人間像に真っ向から反対すると語る。
各人の行動を理解する上で、人格などの個人的要因はあまり関係ない、というのが社会心理学の基本的な立場なのだという。”
と書かれています、驚く内容です。
私に出来るのは、散歩して「頭を休めること」くらい。それにしても綺麗ですね。地元にこんなに素晴らしい桜並木の散歩道があって幸せです。